君の笑顔は眩しく、ときどきせつない
「なぁ、可愛い子いたか??俺のクラスなんかギャルばっかだぜ?化粧は濃いし、香水はくせーし。もー最悪だぜ。」


芳樹のクラスは特別進学専攻しではなくて普通の進学専攻だ。
だから、頭はそんなによくない。

進学専攻のクラスは

とりあえず高校に入れればいいかなってくらいのレベルのやつらと
俺らみたいにスポーツ特待生のこの二種類の生徒が入学する。


スポーツに真っ直ぐに向き合う芳樹にしたら
適当に生きているやつらが許せないんだろうな。

まぁどちらかといえば俺もそっち側なんだろうけど。


「可愛い子??残念。クラスメイトの顔しっかり見てなかったんだ。今度紹介するよ。芳樹には青沢くらいがちょうどいいんじゃない?」

「やめろよ!!青沢って、めっちゃブスじゃねーかよ!それに知ってるか?あいつめっちゃ性格悪いんだぜ?俺あいつ苦手ェーー~」

「嘘だよ、本気にすんなって。少なくとも青沢はお前のことが好きそうだけどな。」

元気で素直で真っ直ぐな芳樹は女子にモテる。

男にもモテる。

少し鈍感なところもあるけどいいやつだからみんな芳樹についていく。

芳樹はいつも輝いてる。


俺は少し才能があって輝ける人が羨ましく思う。
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