君の笑顔は眩しく、ときどきせつない


「こら!」

彼女の少し冷たい手が俺のおでこを打った。

「そんなしけた顔しないで!こっちまで暗くなるわ!」

「ごめん。」

その言葉で少し満足したように彼女は優しく笑った。
喜怒哀楽、分かりやすくて単純だなと、
なんだか俺は面白くなった。

「え?」

「え?」

「いいじゃん。そっちの方がいいよ。」

俺は彼女の言っている意味が分からなかった。
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