男装したら数日でバレて、国王陛下に溺愛されています
「なにか事情があるのでしょう。あなたはロドルフ侍従長の孫。あの方にはお世話になりました。誰にも話さないと約束しましょう」
侍医とロドルフは確かに交流があった。国王を欺く性格の男ではない。事情があるのだろうとマティアスは推測している。
(なによりも陛下がご存じであるので、安心してこの娘に接することが出来る)
「それでは……あなたにご迷惑が……陛下に話します」
ミシェルはもう国王に話さなくてはならなくなったと、覚悟する。
(おじいちゃん、ごめんなさい……)
覚えているのはそこまでで、ミシェルは意識を失い、力なくシーツの上に倒れた。
侍医はベアトリスに急いでミシェルの服を清潔な服に着替えさせるよう指示をした。
次に目を覚ました時、部屋の中にいたのはベアトリスだけだった。
意識を失う時にいたベアトリスに、ミシェルは高熱で倒れてしまったことを思い出す。
気がついたベアトリスはミシェルの額に手を置いて熱を確かめる。
「少し下がりましたね」
「楽になりました。ありがとうございます」
部屋のランプが点けられていた。
(私、どのくらい寝ていたの……?)
その時、胸の締めつけ感がないことに気づきハッとなり身体を起こす。
侍医とロドルフは確かに交流があった。国王を欺く性格の男ではない。事情があるのだろうとマティアスは推測している。
(なによりも陛下がご存じであるので、安心してこの娘に接することが出来る)
「それでは……あなたにご迷惑が……陛下に話します」
ミシェルはもう国王に話さなくてはならなくなったと、覚悟する。
(おじいちゃん、ごめんなさい……)
覚えているのはそこまでで、ミシェルは意識を失い、力なくシーツの上に倒れた。
侍医はベアトリスに急いでミシェルの服を清潔な服に着替えさせるよう指示をした。
次に目を覚ました時、部屋の中にいたのはベアトリスだけだった。
意識を失う時にいたベアトリスに、ミシェルは高熱で倒れてしまったことを思い出す。
気がついたベアトリスはミシェルの額に手を置いて熱を確かめる。
「少し下がりましたね」
「楽になりました。ありがとうございます」
部屋のランプが点けられていた。
(私、どのくらい寝ていたの……?)
その時、胸の締めつけ感がないことに気づきハッとなり身体を起こす。