男装したら数日でバレて、国王陛下に溺愛されています
「アベル侍従、僕は陛下の付き添いが出来るのでしょうか……?」
ひと目でもいい。大広間で踊る麗しいクロードの姿を見てみたいとミシェルは思ってしまい口にした。
アベルは毎回付き添うのだが、ミシェルのことはクロードからまだその指示はない。
パスカルの目にミシェルを触れさせたくないと考えているクロードが同行させることはないだろうとアベルは考えている。
「ロドルフ侍従長は付き添われなかった。だから今回も私ひとりだろう」
そう言われてミシェルは落胆した。
(まだマナーも知らない私なんか侍従見習いとして付き添えるはずがないわね……)
そう思っても、舞踏会のぶの字も知らない田舎暮らしのミシェルは、クロードの楽しむ姿はもちろんのこと、煌びやかな紳士淑女が楽しむのを見てみたかったとがっかりした。
「私はこれを衣裳部屋に置いてくるから、フランツは寝室のカーテンを引いておくれ」
「はい!」
アベルは慎重にジュストコールを抱え、衣裳部屋に消えていき、ミシェルは寝室へ向かった。
ひと目でもいい。大広間で踊る麗しいクロードの姿を見てみたいとミシェルは思ってしまい口にした。
アベルは毎回付き添うのだが、ミシェルのことはクロードからまだその指示はない。
パスカルの目にミシェルを触れさせたくないと考えているクロードが同行させることはないだろうとアベルは考えている。
「ロドルフ侍従長は付き添われなかった。だから今回も私ひとりだろう」
そう言われてミシェルは落胆した。
(まだマナーも知らない私なんか侍従見習いとして付き添えるはずがないわね……)
そう思っても、舞踏会のぶの字も知らない田舎暮らしのミシェルは、クロードの楽しむ姿はもちろんのこと、煌びやかな紳士淑女が楽しむのを見てみたかったとがっかりした。
「私はこれを衣裳部屋に置いてくるから、フランツは寝室のカーテンを引いておくれ」
「はい!」
アベルは慎重にジュストコールを抱え、衣裳部屋に消えていき、ミシェルは寝室へ向かった。