男装したら数日でバレて、国王陛下に溺愛されています
そこにクロードとヴァ―ノン、第一騎士団の騎士らがいたのだ。
「ヴァ―ノン、義兄上を捕まえろ」
クロードの声で地面に伏せていたミシェルは驚いて顔を上げた。そして慌てて身体を起こすが、足元がおぼつかない。
「ミシェル! 大丈夫かっ!?」
クロードはミシェルに近づく。そして陶磁器のような肌の色がさらに紙のように白くなっているミシェルの身体を支える。
ヴァ―ノンがパスカルの両腕を後ろ手に拘束する。
「放せ! なぜ私を捕まえる!?」
パスカルは押さえつけられている身体を思いっきり動かし、ヴァ―ノンの手から逃れようとしている。
しかし、屈強で鍛錬を毎日しているヴァ―ノンにとって、社交界にしか興味のないパスカルのひ弱な身体では太刀打ちできない。
「くそっ! 放せ! 私は第一王子だぞ! そいつを捕まえろ!」
パスカルはクロードに支えられて今にも倒れそうなミシェルを指さす。
「そいつは女だ! 国王を騙していたんだぞ! 死罪にしろ!」
もはやプライドもなく叫ぶパスカルをクロードは冷静な眼差しを向けている。
パスカルに女だと正体をバラされたミシェルは息を呑んだ。先ほどクロードがミシェルと呼んだことに気づいていない。
「ヴァ―ノン、義兄上を捕まえろ」
クロードの声で地面に伏せていたミシェルは驚いて顔を上げた。そして慌てて身体を起こすが、足元がおぼつかない。
「ミシェル! 大丈夫かっ!?」
クロードはミシェルに近づく。そして陶磁器のような肌の色がさらに紙のように白くなっているミシェルの身体を支える。
ヴァ―ノンがパスカルの両腕を後ろ手に拘束する。
「放せ! なぜ私を捕まえる!?」
パスカルは押さえつけられている身体を思いっきり動かし、ヴァ―ノンの手から逃れようとしている。
しかし、屈強で鍛錬を毎日しているヴァ―ノンにとって、社交界にしか興味のないパスカルのひ弱な身体では太刀打ちできない。
「くそっ! 放せ! 私は第一王子だぞ! そいつを捕まえろ!」
パスカルはクロードに支えられて今にも倒れそうなミシェルを指さす。
「そいつは女だ! 国王を騙していたんだぞ! 死罪にしろ!」
もはやプライドもなく叫ぶパスカルをクロードは冷静な眼差しを向けている。
パスカルに女だと正体をバラされたミシェルは息を呑んだ。先ほどクロードがミシェルと呼んだことに気づいていない。