男装したら数日でバレて、国王陛下に溺愛されています
「本当にお前は可愛い」

「……私も伯爵の子息のクロードさまに会いたいです」
 

ミシェルは顔を赤らめる。


「近いうちふたりで行こう」
 
アベルによって中断されたキスをクロードは再開させた。



数日後、ミシェルのドレスの採寸するため、王室御用達の仕立て屋がやって来た。

妃として学ぶことも多くあり、ミシェルには数人の専門教師が付けられた。
 
部屋も移動になった。同じ階にある以前ドレスに着替えた談話室とその続きの寝室に。
 
新しいことを身につけなければならないミシェルは毎日ほとんどの時間を勉強に費やしていた。
 
唯一の楽しみは政務で多忙なクロードが時々ミシェルをバラ園に連れ出してくれることだ。


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