男装したら数日でバレて、国王陛下に溺愛されています
すぐにシャプリエ公爵夫人の知り合いが挨拶にやって来る。話をしていると、見覚えのある女性が取り巻きの女性を引き連れてミシェルの前で立ち止まる。
「マーガレット、紹介してくださいな」
シャプリエ公爵夫人を親し気に呼ぶ女性は、ミシェルの髪飾りを川に捨てた人物だった。
「ミシェルさま、彼女はアリス・ドローヌ嬢です」
その女性はこの夜会の主催者ドローヌ伯爵の娘アリスだった。
ミシェルが彼女を見るのはこれで三回目。髪飾りを捨てられた時は茶色のかつらを付けていたミシェルだ。
(気づくはずがないわ)
そう思ったミシェルだが、アリスはふとシルバーブロンドの髪にあるものに目を留めた。
「あら? それは……どこかで見たことがあるわ……」
アリスは小さく眉根を寄せて考える。そうして「おかしいわ……」と小さく呟く。
「おかしくはない」
そう言ったのは、いつの間にかそばに来ていたクロードだった。
「陛下!」
その場にいた女性たちはドレスのスカート部分を持って慌ててお辞儀をする。
「クロードさま……?」
ミシェルの愛する人はいつになく厳しい目でアリスを見ていた。
「マーガレット、紹介してくださいな」
シャプリエ公爵夫人を親し気に呼ぶ女性は、ミシェルの髪飾りを川に捨てた人物だった。
「ミシェルさま、彼女はアリス・ドローヌ嬢です」
その女性はこの夜会の主催者ドローヌ伯爵の娘アリスだった。
ミシェルが彼女を見るのはこれで三回目。髪飾りを捨てられた時は茶色のかつらを付けていたミシェルだ。
(気づくはずがないわ)
そう思ったミシェルだが、アリスはふとシルバーブロンドの髪にあるものに目を留めた。
「あら? それは……どこかで見たことがあるわ……」
アリスは小さく眉根を寄せて考える。そうして「おかしいわ……」と小さく呟く。
「おかしくはない」
そう言ったのは、いつの間にかそばに来ていたクロードだった。
「陛下!」
その場にいた女性たちはドレスのスカート部分を持って慌ててお辞儀をする。
「クロードさま……?」
ミシェルの愛する人はいつになく厳しい目でアリスを見ていた。