男装したら数日でバレて、国王陛下に溺愛されています
「それはお前がミシェルから奪い、川に捨てたものだ」
「ええっ!? そ、そんなことはありません」
アリスの顔は一気に青ざめ、首を横に振りながら思わず口にする。
「あの時の娘は、娘は茶色い髪でっ!」
「それは私がミシェルにプレゼントしたもので、亡くなった母の物だ」
「お、恐れ入ります。わ、私の馬車に飛び出してきた娘は茶色の髪でございました」
アリスは少し落ち着きを取り戻そうと必死だ。
「目立たないようにこの美しいシルバーブロンドを隠していたのだ」
「そんな……」
顔が青ざめたアリスは茫然となる。
「よくも母の髪飾りを川に捨てたな」
この時のことはヴァ―ノンに調査させており、誰がやったかはクロードに報告されていた。
「も、もうしわけございません!」
非を認めたアリスの横に泡を吹きそうなくらいに慌てたドローヌ伯爵がやって来た。
「陛下、何事でございましょうか?」
「お前の娘は私の大事な婚約者から母の髪飾りを奪い川に捨てたのだ。そのせいで川に入り探したミシェルは数日高熱にうなされた」
クロードはさらに厳しい眼差しでドローヌ伯爵を見つめる。
「ええっ!? そ、そんなことはありません」
アリスの顔は一気に青ざめ、首を横に振りながら思わず口にする。
「あの時の娘は、娘は茶色い髪でっ!」
「それは私がミシェルにプレゼントしたもので、亡くなった母の物だ」
「お、恐れ入ります。わ、私の馬車に飛び出してきた娘は茶色の髪でございました」
アリスは少し落ち着きを取り戻そうと必死だ。
「目立たないようにこの美しいシルバーブロンドを隠していたのだ」
「そんな……」
顔が青ざめたアリスは茫然となる。
「よくも母の髪飾りを川に捨てたな」
この時のことはヴァ―ノンに調査させており、誰がやったかはクロードに報告されていた。
「も、もうしわけございません!」
非を認めたアリスの横に泡を吹きそうなくらいに慌てたドローヌ伯爵がやって来た。
「陛下、何事でございましょうか?」
「お前の娘は私の大事な婚約者から母の髪飾りを奪い川に捨てたのだ。そのせいで川に入り探したミシェルは数日高熱にうなされた」
クロードはさらに厳しい眼差しでドローヌ伯爵を見つめる。