優しい音を奏でて…


その後の事は、よく覚えていない。

呆然としてしまい、

「良かったね。おめでとう。」

とだけは、言ったような気はするが、何を話して、どう電話を切ったのかも定かではない。




2月14日……バレンタインデーは、私の誕生日。

21歳にして、私は最悪の誕生日を迎えた。

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