特別な夜
僕が彼女の胸を揉むのを止めて手を引くと、暗闇のなかから布が肌に擦(こす)れる音が聞こえた。

そして、ホッグの外(はず)れる音。

今、彼女の半裸だろう。


カーテン隙間から、月光が差し込んだ。

光が彼女の女の子らしい丸みを帯びた体を照らす。

白い乳房が、その大きさを主張するように張っている。

美しいに近い感情を抱いた。

「あまり……ジロジロと見ないで……。は、恥ずかしい……から……」

言われて初めて、自分が彼女に、彼女の体に見とれていたことに気づく。

彼女の体から視線を反(そ)らした。

しかし、いくら見まいとしていても、無意識のうちにそちらを見てしまう。

「揉んでも……いいかな……?」
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