俺に惚れていいよ





「早く気づけよ」

私の頭をぽんぽんと叩きながら笑う。



私はただ茫然と立ち尽くしたまま。



「じゃあ、これ借りてくな」

ってマンガ本を持って部屋を出ていこうとする。



「ま、まって!」

「あ?」



「私、好きじゃないから

あんたのこと」






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