俺に惚れていいよ





相も変わらず、安い王子スマイルを作って笑っている。


...家ではあんな風に笑わないくせに


「知らない。そもそも、

あいつも私のこと好きじゃないし、私だってあいつのことなんて好きじゃないのに付き合う理由がない」


「行こう」って沙耶の腕を引っ張って歩き出す。



体育館の脇を通る時、できるだけあいつの方を見ないようにして






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