ライアー

「っていうか、先輩!!!
　
誰と飲んでたんですか！
　
わざわざ出張帰りににあけてまで飲むなんて、まさか…」


朝からマシンガントークの止まらない奴だ。


「変な勘繰りはやめろよ。きもい。

あいつと付き合うなんてありえねー。

何ならお前のこと紹介するぜ。お前いま彼女いないだろ？

男を見たら飛びつく肉食獣みたいなやつだからお前なんかすぐ食われそうだけど。」



「女性をそんな言い方するなんて失礼ですよ！！

でも安心しました。先輩はだれのものにもならないでほしいですよ！

寄ってくる女をつまみ食い、日替わりで、みたいな感じかっこよくないですか！」


あまりのテンションの高さに頭痛がし、勝手に言ったろよ。とだけ言って部屋を出た。


ほんとため息が出る。
確かにめんどくさくねー女のがいいけど、一応付き合うってなったらちゃんとしてるつもり。


しかしながら、どうも周りには勝手にチャラついたイメージを持たれているようで。
過去にも、浮気を疑われたり、修羅場になったりさんざんな目にあったことも少なくない。


本当めんどくせーわ。