見つめていたい
授業を受けている時、今迄なら、窓際の柚木くんの目を気にしながら彼の横顔を見ていた。
けど、今は違う…
だって、柚木くんは私の彼氏で、私は柚木くんの…か、彼女!…
か、か、彼女!?
私が彼女?…
…私があの柚木くんの!
みんなの憧れの人だよ、そんな人と私が?…
…重い…どうしよう
彼を見つめていられるだけで、近くにいるだけで、同じ教室で一緒に勉強しているだけで、幸せだったから…
嬉しさと不安が心の中で葛藤している。
柚木くんに告白されたこと、それが、今になりようやく実感してきて、手足が震えてきた。
こんな気持ちになるのは、初めてだから、どうしたらいいのか、わからなくなっていた。