見つめていたい
放課後…

「ほらほら、カレシがお迎えに来たよ!」

朱音がひじで私のことを突く

「いいなあ、胡桃は、ほらッ行きなよ」

「う、うん…ごめんね、一緒できなくて」

「何言ってんの、どっちが大事なの?、ほらッ!」

朱音に背中を押されて、かずまくんにぶつかってしまった。

「あ、ごめん…」

かずまくんはすぐに私の手を握ってくれた。

「じゃあ!」

「胡桃をよろしくね!」

「バイバイ!」


「駅まで送るよ」

「うん」

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