見つめていたい
ココロのキス

『ファイト!ファイト!オ~!…』
『カキ~ン………

……

部活のかけ声もだんだん小さくなってゆき、階段を降りると、そよ風に揺れる葉の囁きしか聞こえなくなる。

小鳥達もお昼寝しているのか、木々のトンネルも静まり返り、私とかずまくんの靴音が耳に入ってくるだけ、かずまくんは基本無口で、必要なこと以外はあまり喋らない、でも、それも魅力的で、彼の好きなところのひとつでもあるの

しっかり握られた手のぬくもりで、彼の優しさが伝わってくる、だから言葉なんていらない。

でも、ひとつだけ、かずまくんに聞きたいことがあった。

それは、鷹松中の頃から、私のことを気にしてくれていた、という事…
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