ヴァンパイアの花嫁
『アメリア、ダーモッド、どこにいる?ティナの気配がしなくなった』
レオンの言葉に自室にいたアメリアはティナの部屋に向かった。
まさかティナ様がいなくなるわけがない。
ティナは歩けないのだから自分で出て行くことは無理だ。
「もしかして……ダーモッドが……?」
急ぎ足で行くと、部屋のドアは開いておりレオンとエミリオがいた。
「どういうことだ?」
部屋に入って来たアメリアをレオンが見る。
ダーモッドが姿を見せない。
まさか……。
アメリアは嫌な予感がして眉間に皺を寄せた。