ヴァンパイアの花嫁

好き2

数刻ティナの横で微睡んだレオンは目を覚ました。


目を開ける前に、傍らで眠る少女の存在を感じ取ってから目を開ける。


愛しい存在が安心しきって眠る姿にレオンは微笑んだ。



『レオン様、エミリオ様がいらっしゃいました』



ティナの寝顔をじっくり見ていた所をアメリアの声に邪魔される。



『待たせておけ』



レオンは返事を返すと、ティナを起こさないようにそっとベッドから抜け出した。


くしゃくしゃになってしまった衣装を脱ぎ捨てローブをまとうと湯殿へ向かった。


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