ヴァンパイアの花嫁
そしてアメリアはティナのいるレオンの寝室へ向かった。


ドアをノックすると小さな返事が返ってくる。


アメリアが中へ入ると、ティナは自力で上半身を起こしたところだった。


「おはよう アメリア」


にっこりと花のような笑みを向けた。


「ご主人様と話をされたのですね?」


アメリアが近づいてくるのを見ていたティナは頷いた。


「アメリア、ありがとう。あたしはレオンがヴァンパイアであろうと好き……」


好きという表現は適切ではない。


愛している。


「それは良かったです」


幸せそうなティナの様子にアメリアは先ほどのレオンの表情が重なった。


「アメリア、ドレスに着替えさせてくれる?」


「もちろんです」


アメリアは微笑むと、クローゼットに向かった。



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