ヴァンパイアの花嫁
毛皮のシートが敷かれた場所へ降ろされると、膝の上にも毛皮のショールをかけられた。
「そんなに寒くありません。レオンも……」
自分ばかりが毛皮に包まれているのに、レオンは黒のロングコートを羽織っただけだ。
隣に座ったレオンに言う。
「ティナ、私はヴァンパイアだ。寒さは感じない」
「知らなかった……です」
あたしはレオンのこと、まったくと言っていいほど知らない。
「レオン?これからレオンのこと、たくさん教えてくださいね」
先ほど沈んでいた顔が無邪気な笑顔になった。
「私のことか……なんでも聞くといい」
ティナの笑顔が消えないように答えたレオンだった。
「そんなに寒くありません。レオンも……」
自分ばかりが毛皮に包まれているのに、レオンは黒のロングコートを羽織っただけだ。
隣に座ったレオンに言う。
「ティナ、私はヴァンパイアだ。寒さは感じない」
「知らなかった……です」
あたしはレオンのこと、まったくと言っていいほど知らない。
「レオン?これからレオンのこと、たくさん教えてくださいね」
先ほど沈んでいた顔が無邪気な笑顔になった。
「私のことか……なんでも聞くといい」
ティナの笑顔が消えないように答えたレオンだった。