ヴァンパイアの花嫁
馬車が動き出すとティナは窓の外を見始めた。
「あたしのいた場所はとっても暖かい所でした。だから、雪は見たことがなかったんです」
今にも凍りつきそうな窓の外を見ながら言う。
「そうか、ここは寒いか?」
レオンは指を伸ばして淡いブロンドの髪を梳く。
その感触に窓の外を見ていたティナは振り向いた。
「いいえ、レオがいるから寒くないです」
にっこり微笑んで否定する。
それに足は寒さを感じない。
思い出したようにティナの視線が前の窓から見えるダーモッドの姿を追った。
「あたしのいた場所はとっても暖かい所でした。だから、雪は見たことがなかったんです」
今にも凍りつきそうな窓の外を見ながら言う。
「そうか、ここは寒いか?」
レオンは指を伸ばして淡いブロンドの髪を梳く。
その感触に窓の外を見ていたティナは振り向いた。
「いいえ、レオがいるから寒くないです」
にっこり微笑んで否定する。
それに足は寒さを感じない。
思い出したようにティナの視線が前の窓から見えるダーモッドの姿を追った。