ヴァンパイアの花嫁
屋敷の前でアメリアが出迎えた。


アメリアの止めるのも聞かずに街へ行ってしまったカサンドラが気になっていたのだ。


「レオン様、カサンドラ様がいらっしゃいました」


アメリアが馬車からティナを抱いて出てきたレオンに言う。


「知っている」


「もう会われたのですね?」


「私の居所ならすぐにわかるだろう」


レオンはティナを抱き上げたまま足早に寝室に向かう。



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