ヴァンパイアの花嫁
「ティナ、出てくれる決心をしてくれてありがとう。必ず君を守るから安心して欲しい」


「はい。レオン」


これから行くと思っただけで怖気づきそうだ。


心臓が早くもバクバクと音をたて始めていた。


「夜会へ出席するのは、君は私の恋人だという位置づけのためだ。これから他のヴァンパイアが君を傷つけることのないようにね」


ティナは緊張した面持ちでコクッと頷いた。
< 345 / 487 >

この作品をシェア

pagetop