ヴァンパイアの花嫁
すかさず給仕と見られるヴァンパイアが飲み物を運んできた。


レオンの前に葡萄色の液体の入ったグラスを置き、ティナの前には金色の気泡がたったグラスを置いた。


「ティナ様、失礼します」


アメリアがそのグラスの中身を少し口にした。


口の中でその液体を転がし喉に通す。


その様子をティナはポカンと見ていた。


「毒見をしている」


レオンが言うとティナの顔色が変わった。


「だめ!そんなことしないで!」


毒が入っていたら自分の為にアメリアが死んでしまうことになる。





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