ヴァンパイアの花嫁

平和

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「あ……れ……?」


見慣れたレオンの寝室……。


着ているものもコバルトブルーのドレスではなく白のナイトウェアーに変わっている。


あたし夢を見ていた?


ティナが眠っている間に人間界の屋敷に戻ってきていた。


窓の外は明るく太陽が高く上がっているのが見える。


時刻は昼を過ぎていた。


そこへノックがありアメリアが入ってきた。


「おはようございます。ティナ様」


ベッドの上に起き上がり首を傾げているティナに声をかけた。


「不可解な顔をしていますね?」


「おはよう。アメリア……あたし夜会に……?」


「明け方、戻ってまいりました」


「良かった。夢かと思っていたの」


あれがもし夢なら、すごく現実的な夢だなと思った。


いや、夜会に参加していたヴァンパイアたちを考えたら、人間界では非現実的なのだろうが。



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