ヴァンパイアの花嫁
「ティナ?どうしたの?」


目の前にダーモッドが立っていた。


ダーモッドの声でティナは我に返った。


「ダーモッド」


夜会以来、ダーモッドは少しずつ話をしてくれるようになった。


「ぼんやりして心配事でもあるの?」


「ううん。何もないよ。退屈だからアメリアのところへ行こうと思っていたの」


「じゃあ、連れて行ってあげるよ」


ダーモッドが背後に回り車椅子を動かした。





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