ヴァンパイアの花嫁
「え、ううん。なんでもない」


一度ズキンと痛んだだけで今はなんとも無い。


「ダーモッド、ティナ様のコートを持ってきて」


車イスの後ろにいたダーモッドにアメリアは頼んだ。


夜会へ出席したその後から屋敷の近辺に獣の気配は消えた。


自分たちが付いていれば庭の散歩ならば大丈夫だろう。


アメリアは一応、レオンに庭に出ることを伝えた。



< 375 / 487 >

この作品をシェア

pagetop