ヴァンパイアの花嫁
「ん……」


小さな声と共にティナが目を覚ました。


「ティナ。気分はどうだ?」


心配そうなレオンの顔を見て微笑んだ。


真っ先にレオンの顔が見れてうれしかった。


「大丈夫。あたしどうしちゃったの……?」


あれほど痛かった身体は今は痛くない。


だけど身体がおかしいと感じる。


「ティナ……」


レオンは言いかけて止めた。


今はティナの頭を悩ませたくなかった。


まず食事をさせたい。


「どうかしたのですか?」


「いや、食欲はあるか?」


「はい。ペコペコです」


あんなに具合が悪かったのに、今は嘘みたいにお腹がすいていた。




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