ヴァンパイアの花嫁

吸血2

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一方、レオンはエミリオを前にして緊張した表情だった。


「レオン、いったいどうしたんだい?顔色が悪い」


エミリオは部屋に入るなり言う。


「ティナの命がもうすぐ尽きる……」


「何だって!」


レオンの言葉が理解できないエミリオだ。


「もう一度言ってくれないか?」


「ティナは異空間を越えた為に身体の中がぼろぼろになっていたんだ」


レオンがぐったりと身体をイスに沈めた。


「まさか!」


本当なのか?



『ご主人様!ティナ様が!』



その時、レオンの頭の中にアメリアの声が聞こえた。


レオンが弾かれたように席を立ち部屋を出て行った。


「お、おい レオン」


エミリオは突然顔色が変わり走り出したレオンの後を付いていく。


「どうしたんだ!?」


エミリオの声に答えないまま、レオンは大広間を抜けて階段を駆け上がった。




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