ヴァンパイアの花嫁
「あたしが……欲しいのは……血……」


ティナは目を開けた。


「ティナ!」


レオンは目を見張った。


ティナの瞳はレオンと同じ真紅色に染まっていたからだ。


ティナはヴァンパイアになれたのか……?


助かったのか……?


血が欲しいと言ってしまってからティナは戸惑った。


あたしどうしちゃったの……?


喉がひどく渇く。


「ティナ……」


ティナにとって良かったのかはまだわからないがレオンは安心した。


これで私の腕の中からどこにも行かない。



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