青春サイダー
そんなことをぼんやり考えていると、徐々に教室が賑やかになってきた。
おはよう、という声が飛び交う。
私の前の席にパリピ系女子が数人集まり、わいわいと話し始めた。
体育祭のダンス、ペアをどうするかについて。
「どうしよう、私から誘えない!」
「いけるって〜。私はどうしよっかな〜。」
「えーもう無理だわーw」
決まらなければくじ引き。
他のクラスと人数を合わせるために後輩も数人入れるので、同学年と当たるかもわからない。
その後ろで黙々と予習をしながら聞いていたら、ふと怒りが沸き起こった。
は???
私だって、本気出せばペアぐらい作れるわ。
今でもどうしてこんな謎の自信を持ったのかは分からない。
もしかしたら、予習をしている目の前で騒がれてイライラしていたのかもしれない。
もう高校生活が終わってしまうからと焦っていたのかもしれない。
実は青春をしたいとか、思っていたのかもしれない。
私の2つ前の席に座る深海くん。
朝はあんなにクールな顔をしていたのに、今は人懐こい笑顔で友だちと喋っている。
その横顔はキラキラと輝いていて、私の目の前で星が散ったような気がした。
よし、誘おう。
思いついたが最後、授業もそっちのけで誘う方法や口実を考えた。
おはよう、という声が飛び交う。
私の前の席にパリピ系女子が数人集まり、わいわいと話し始めた。
体育祭のダンス、ペアをどうするかについて。
「どうしよう、私から誘えない!」
「いけるって〜。私はどうしよっかな〜。」
「えーもう無理だわーw」
決まらなければくじ引き。
他のクラスと人数を合わせるために後輩も数人入れるので、同学年と当たるかもわからない。
その後ろで黙々と予習をしながら聞いていたら、ふと怒りが沸き起こった。
は???
私だって、本気出せばペアぐらい作れるわ。
今でもどうしてこんな謎の自信を持ったのかは分からない。
もしかしたら、予習をしている目の前で騒がれてイライラしていたのかもしれない。
もう高校生活が終わってしまうからと焦っていたのかもしれない。
実は青春をしたいとか、思っていたのかもしれない。
私の2つ前の席に座る深海くん。
朝はあんなにクールな顔をしていたのに、今は人懐こい笑顔で友だちと喋っている。
その横顔はキラキラと輝いていて、私の目の前で星が散ったような気がした。
よし、誘おう。
思いついたが最後、授業もそっちのけで誘う方法や口実を考えた。