Hey girls!調子はいかが?
「ね?」
部屋に私と晴の笑う声が響く。もちろん遠藤先生に叱られない程度の声量だけど。
学校への不安も払拭し、なんとか作業を進めて無事に部屋の片づけを終えた。
「よし、じゃあいこうか?」
「うん。」
「この病室にもお世話になりました、だね。」
「本当だね~。」
なんとなく二人でペコっと一礼部屋にむかってする。
「もう戻ってこないように気を付けようね。」
「うん、晴もだよ?」
「もちろんだよ。」
「あー、二人とも来たね!」
ナースステーションの前につくと一目さんに白井さんが駆け寄ってきてくれた。
「今までありがとうございました!」
「いえいえ、そんなこと気にしなくても大丈夫だよ~。遠藤先生と北村先生呼ぶからちょっと待っててね。」
え、楓先生にも帰る前に会えるのか、ちょっと嬉しいな。
「良かったね。」
そういって笑いながら晴が私の肩をポンポンと叩く。こんな親友がいて私も幸せだなあ。私も晴のために頑張りたい。
「二人ともおまたせ!」
遠藤先生と楓先生が一緒にやってきた。
「琴美先生、今までありがとう!」
「うん、よくなってよかったよ!検診わすれずに来てね!」
「う、それそのタイミングで言わなくてもいいじゃん…。」
あはははっと笑い声が響く。
「瞳ちゃん、退院おめでとう、よく頑張ったね。」
そんな言葉をかけながら楓先生がよしよしと頭をなでてくれる。この頭撫でられるのはだいぶ慣れたし、もう高校生だけど少しうれしかったりする。
「楓先生もたくさん話聞いてくれてありがとう。また会える?」
「もちろん!」
「じゃあこれからの通院も少しはこわくないかなー…。」
「大丈夫、私も時間が合えば顔を出すようにするし、主治医はなんてったってこと先輩だし。それに晴ちゃんと一緒にくるんでしょ?」
「うん、多分そう。」