Hey girls!調子はいかが?
「じゃあ大丈夫だよ。」
「そんな気がしてきた。」
「あ、girlsのお母さんたち、来たよ!」
「あー、ほんとだ!」
「遅くなってすみません。今回もありがとうございました。あんたたちは車に向かってなさい。お母さんたちは先生と少し話すことがあるから。」
晴のお母さんから優しい声でそう言われた。私のお母さんもうなずいたから、先生たちにもう一回ありがとうございましたって声をかけて晴と二人で病院の外に出た。
「うわー、いい天気。」
退院日にふさわしいようなすごくすがすがしい春の陽気。
「ねえ。」「あのさ。」
「え、なに?」「ん?どうした?」
「瞳からいいよ。」
「あ、ほんと?じゃあ言うね。あのね、私将来医者になりたい。病院や医者はまだまだ苦手だけど晴のために何か力になりたい。それに遠藤先生や楓先生のような人になりたい。」
「さすが、幼馴染かな?私も同じこと言おうと思ってたんだー。私もね、瞳の力になれるように医者になりたい。」
「やっぱり私たちって仲良しだね。」
「ふふっ、そうだね、じゃあこれからも一緒に頑張ろうね!」
「もちろん!」
桜花病院の駐車場に二人分の明るい声が響く。遅咲きの桜が少し散って、まるで二人を祝福してくれている様だった。
end