Hey girls!調子はいかが?
ああ、次私だ。
「次の人どうぞー。」
呼ばれたな…。
なんだかんだ言って私って諦めて大人しく指示に従っててすごいと思うよ?こんなに病院嫌いなのに。
なに自分で自分のこと褒めてるんだろ…。
「33席 水谷晴です、お願いします。」
「はい。じゃあベッドに仰向けになってください。上の長袖のチャックは下までおろして、長袖の下に着ているシャツと下着は胸の上まであげてね。」
言われた通りにする。検査で心電図する時は割と早く終わるからまだ我慢出来る。
「はーい、もういいですよ。服直して戻ってね。」
ほーらね。嫌いっていうのと慣れてるっていう状態が一緒に起こることもあるんだよ。
私みたいに。
ちょっと意味わかんないかもしれないけど。
さて、瞳が心配だし私も無理しない程度に早く教室に戻るとしよう。
瞳があんな顔してたのは、きっと十中八九検査のせい。恐らく心電図。だって内科検診の時はまだ私になにか伝えられるだけの余裕はあったし。
瞳を変に刺激しないで上手く聞き出してガス抜きするのが今の私の使命だね。
帰り道にでもそれとなく聞いてみよう。
今は何も知らないふりをするに徹する。
「瞳ー、やっと終わったねぇ。」
「うん…。」
うん、やっぱりテンション低いね。無理にあげようとも思わないけど。
「とりあえず終わったから今は気持ち楽にしよっ!」
わざと明るく言ってみる。
「ありがと、そうだね。」
やっと少し笑ってくれた。
「先生来たね、また後でね。」
「うん。」
ちょっとタイミング悪く先生がきちゃったから、とりあえず1度話を切り上げた。