Hey girls!調子はいかが?

ゲホゲホゲホ!


自分の咳で目が覚める。喘息だ。
うぅ、苦しい…。


しばらく我慢してみるけど一向におさまる気配がない。
諦めて吸入器を取り出して吸入した。


ケホッ、ケホッ…。


はあ、おさまってきたかな…。
なんとか咳が止まってくれてよかった。でも結構疲れる。
咳をするって体力使う。
ぼーっとして熱い頭で考えていると電話が鳴った。


プルルルップルルルッ。
こんな時に一体誰だ…。


「もしもし水谷です。」


仕方なく電話をとる。


「あ、もしもし、桜燐高校1年1組の担任をしております、田川と申します。」

「どうも、水谷晴です。」

「あ、水谷さんこんばんは。体調はどう?」

「…普通です。」

「熱ははかった?」

「はかってません…。」


いやいや、自分から計ったらしんどいだけでしょ。見て余計に体調悪くなるとかまっぴらごめんだわ…。

「そっか…。
あのね、よく聞いて欲しいんだけど。次学校に来られるときでいいから晴さんの保険証を持ってきて欲しいの。」

「え、保険証?どうしてですか?」

「今はちょっと…。
ただ、保健室からそういう風に連絡があったの。」

「そうですか…。」


嫌な予感しかしない。


「晴さん、倉内瞳さんと仲良かったよね?」

「はい、幼なじみです。」

「倉内さんもあなたと同じ。仲が良いならふたりで相談して同じ日に持ってきてもらえるとあなた達ふたりにとっては良いかも。」


瞳も?!いったいどうして…。


「わかりました…。」

「じゃあ、しっかり休んでね。また学校で。お大事に。」

「ありがとうございます、失礼します。」


少ししたら瞳に電話してみよう。
もしかしたら先生、私の後に瞳に電話してるかもしれないから。
< 16 / 110 >

この作品をシェア

pagetop