Hey girls!調子はいかが?

プルルルップルルルッ。

これは私が晴に電話をかけている音。


「もしもし、瞳?」

「もしもし、そうだよ。」

「私も電話しようと思ってたの。」

「ってことは田川先生から電話あった?」

「うん、そういうこと。いったいどうしたんだろうね…。」

「そうなんだよ、不安だよ。」

「まあなんとかなるって、いつもふたりで乗り越えてきたんだから!」

「何とかなるといいけど…。」

「で、保険証どうする…?」

「そうなんだよ。明日学校行く?ちなみに瞳、熱は?」

「行かなきゃ行けないでしょ…。
親にはバレたくないし。」


熱に関してはもちろんスルー。どうせ晴だってあるだろうし。


「うーん、やっぱり?私も。田川先生、次来る時に持って来てって言ってたから明日持ってかなきゃ行けないよね…。」

「あ、そっか…。」

「明日持ってこう。」

「そうだね…。」

「仕方ない、諦めよう。そうだ、晴、喘息は?」

「うーん、1回出ちゃったけどまあなんとか。明日酷いようだったら予備の薬多めに持ってく。」

「そっか、それがいいね。
健診悪かったのかな?病院連れてかれちゃう?」

「そうなっても大丈夫だよ、ふたりで頑張ろう!私もいるでしょ?」

「うん、晴がいてくれるならちょっとは頑張れるかも…。」

「さあ、もう寝よう?明日に備えてさ。」

「そうだね、おやすみ。」

「おやすみ。」


そう言って、電話を切った。
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