Hey girls!調子はいかが?

保健室にて。

私と晴は保健室に置いてあるソファに座らされた。
向かいには保健室にいる養護の長谷部先生と田川先生。


「あなたたち、この後何か予定ある?」


長谷部先生が言った。

私たちは顔を見合わせて視線で会話をする。


「特にはありませんが…。」


晴が何かを警戒するような口調で答えた。


「そう、それなら良かった。これからあなたたち2人とちょっと行きたいところがあるの。」

「どこに?どこに行くんですか?」

「それは後でね。」


しっかりはぐらかされてしまった。晴の目が少し細められた。これはつっかかるのを我慢する時の晴のクセ。

私はヒヤヒヤしながら手を握りしめて見ていることしか出来なかったけど。


「ちなみに2人のご両親には許可を取ってあります。むしろご両親からは頼まれたぐらい。だからある意味拒否権はないの。そこはごめんしてね。」


まさか…。
この時点で私はあるひとつの仮説を立てた。その仮説が成り立たないことを祈りながら話の続きを聞く。


「じゃあ行きましょう!」


そう言われ、車に押し込まれた。
運転は田川先生。

私は不安で仕方なくてずっと晴にくっつきながら晴の手を握っていた。


「どこに行くんですか?」


晴が再び先生に尋ねる。


「気を悪くしないでね。行き先は桜花病院。先に言ったら大変なことになるってご両親たちから念を押されたから…。」


長谷部先生から爆弾発言が出た。


「それを聞いた時、あなた達がどう見ても体調悪そうなのに必死に何もないかのように振舞っていたことに納得がいってね。」


これは田川先生。本当によく見てるなあ、この先生。

そんなことを思いながらも私の頭は一応フリーズしている。だけど隣の晴からなんの反応も無いことに気づいて晴を見てみると固まっていた。
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