Hey girls!調子はいかが?
「晴、大丈夫だから。それに泣いてたら喘息の発作出ちゃうよ?晴だって朝からそんなに体調よくなかったでしょ?」
「ヒックッグズッ、ゴホゴホッ。」
「ほら、咳出てきちゃった。泣き止んで。本当にごめんね。」
そう言いながら私も涙が出てきた。
「ゴホッなんでゲホッ瞳まで泣いてるのゲホゲホッ。」
「そんなのわかんないよぉ!ヒックッケホッケホケホケホッ!」
え?咳?
「ゲホゲホゲホッ!」
どうして?
咳が止まらない。
「瞳、ゲホッそれって…」
晴の咳は治まってきたみたい。
「ゲホゲホッ。」
でも私の咳は止まらない。
「これ吸ってみて!」
晴が何かを差し出しているけど涙で見えない。苦しい…
口に当てられた。
「吸って!」
すぅー、すぅー。
「ゲホッ…ゲホッ」
あれ、治まってきた…?
そう思って口に当てられたものを見ると、これは晴の吸入器?
「ゲホッえ、なんで?」
「その咳怪しいと思って。」
「どういうこと?」
長谷部先生が会話に割り込んできた。
「倉内さん、あなた内科検診も引っかかったの、喘息の疑いで。持病ある?って聞かれたでしょ?」
「いや、それでもなんでそんな突然…。」
「そういえば瞳、最近ずっと息苦しいって言ってなかった?」
「確かにそうだけど…。」
「それだよ、きっと。」
「そんな…。じゃあ再発ってこと?」
ショックだ。
いつの間にか様子を見に来てくれていた看護師さんと受付のお姉さんと田川先生が話している。
漏れ聞こえる話では、循環器内科より先に呼吸器内科からのが良いという内容。
結局そうなったみたい。呼吸器内科に先に行くらしい。
ショックが大きすぎて、私のことなのにどこか他人事みたい。