Hey girls!調子はいかが?
入院
瞳side
「ここだよー。」
白井さんが案内してくれたこの部屋は病棟の四人部屋。
ちなみに、私たちが入院するって決まって手続きをしてから、田川先生と長谷部先生は学校へ帰っていった。
はぁ…。
「はい、そんなため息つかないのー。後で琴美先生が来るからね。まずこの病衣に着替えて琴美先生が来るまで大人しく安静にしててね。晴ちゃんはきっとわかってるよねー。」
「うん、もちろん。とりあえず何とかなるよ。」
「入院に必要な物はあとからご両親が持ってきてくれるって、さっき連絡した時に仰ってたから明日以降の面会時間で持ってきてくれるはず。」
「今日の面会時間はおわっちゃってるんですか?」
「まだ一応終わってないけど終わるまでに来れないみたいだよ。」
「そうなんですか…。」
「大丈夫だよ、瞳。」
「うんうん。晴ちゃんとも同じ部屋だし。」
「なんか、白井さんが言うと謎に安心する。」
「ええー?なんでだろうね?」
ふふふっと白井さんが笑う。
「さあ、じゃあ私は1度出ていくねー。ちゃんと着替えて安静にしててね。後で琴美先生と来るからね。なにかあったらナースコール押すこと!晴ちゃん、いい?」
「大丈夫だよ、そんなに念を押さなくても…。」
「そう?じゃあ後でね。」
白井さんが出ていった。
「瞳〜。そんな顔しないの。はやく着替えちゃお?」
「うん…。」
「ああ、これね、ブラは取っといた方がいいよ。」
「ええ!」
「仕方ないよ、先生が診察しやすいようにするためなんだから。」
「うう、はーい…。」
「大丈夫、生地は厚いから心配しなくても大丈夫だよ。」
「うん。」
「じゃあ、カーテンを1回引いで着替えよう。私と瞳だったらいらない気もするけど誰か入ってくるかもしれないからね。着替えたらカーテン開けて、先生たちが来るまでおしゃべりしよ?」
「うん、わかった。」
晴の説明のもと、私はカーテンを一度閉めて制服から病衣に着替え、またカーテンを開けた。