Hey girls!調子はいかが?

「なんか病人って感じ…。」

「そりゃあ入院してるんだしねぇ、一応。」

「あんまり実感湧かないな、前入院した時のことなんてもう覚えてないし…。」

「私は2年ぐらい前にしてるからなー、またかって感じ。でも今回は瞳がいてくれるからいつもより気は重くないかも、なーんて瞳には悪いけどね。」

「私だって入院は嫌だけど晴がいてくれてよかったよ。でも気分は重たいな。嫌いなところにずっと居続けるなんて…。それに心電図の再検査だってまだ終わってない。」

「2人で一緒に退院しよ?はやく退院出来るようにがんばろ?」

「うん、そうだね…。」


ちょっと空気が湿っぽくなっちゃったところでガラッと病室のドアが開いた。


「Hey, girls ! 調子はどうだい?しっかり安静にしてた?」

「ちょっ、琴美先生、瞳がびっくりしてるよ!いきなりニュージーランド出さないでよー。」

「え、ニュージーランド?」

「そうそう、琴美先生はクウォーターだよ。子供の頃はニュージーランドに住んでたみたいだし。」

「だからそんなに発音がいいんですね。それに綺麗だし可愛いし…。
あっ!」


私ったら、恥ずかしい!そんなことほとんど知らない人に面と向かって言うなんて!

白井さんなんて結構がっつり笑ってるし…。

「瞳ちゃん、面白いねぇ。ありがとう、でもそんなに褒めてもなにも出ないよ〜。」


恥ずかしい。絶対顔真っ赤になってるよー。


「さあさあ、立ち話もなんだし、そろそろ本題に入るよ。
2人とももう1回熱はかろうか、診察する前もかなり高かったよね?」


遠藤先生のその言葉で白井さんが2本体温計を出して、私と晴に1本ずつ渡した。

私は相当嫌そうな顔をしていたらしい。

「はーい、瞳ちゃん、そんな顔してないで早く挟む!あ、ゆるく挟んじゃだめだよー、それとも白井さんに抑えてもらう?」


笑いながらそんなこと言ってくる。


「いいよー、抑えてあげようか?」


白井さんも遠藤先生に便乗する。


「大丈夫です大丈夫です!」
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