Hey girls!調子はいかが?
すっかりのせられちゃった感じ。
渋々体温計を脇に挟む。
でも病院の体温計って鳴るのが早くて、私より先に挟んでた晴の体温計はもう鳴ってる。
「どう?うーん、やっぱり上がってるね…。
さっきよりしんどい?」
「いや、あんまり変わんない。」
「ちょっと後で考えよう、そろそろ瞳ちゃんのも鳴るはず。」
素晴らしい、遠藤先生がそう言った瞬間に鳴った。
でも自分で取り出して表示をみる勇気はない…。
いつの間にか晴のベッドから私のベッドに来ていた遠藤先生がちょっとごめんね〜と言いながら私が来ている病衣の中に手を入れて体温計を取り出してる。
うわ、またやられた!
「あちゃあ、瞳ちゃんも大概だね。瞳ちゃんって熱上がりやすいタイプ?」
「うーん、そうだとは思います。普通の風邪をひいてる時とかでも割りと普通に39度とか40度とかはいきます。」
「そうなんだ、今も40度超えてるよ。40.5。2人ともとりあえず解熱剤入れようか。」
「え、私も?!」
「何言ってんのー、晴ちゃん。39.6もある人が…。」
「晴、そんなにあったんだ…。」
「いやいや、瞳ちゃんの方が高いからね?」
遠藤先生、ナイスつっこみ。
私、ちーん。
「痛いのいや…。」
ぼそっと呟いた。
「うーん、本当は注射打ちたいところなんだけど…。
瞳ちゃん久しぶりだしなぁ…。
薬なら飲める?」
「はい…。」
「じゃあとりあえず今は錠剤にしとこう。白井さん。」
「はい。」
「やったぁ!」
「あ、晴ちゃんは注射にしとくー?」
「いや、なんでもありません、何も言ってません…。」
「そうー?じゃあふたりともこれ飲んで。これであんまり下がらなかったら次は注射させてね。」
薬は問題なく飲めるからよかった。でも次注射って嫌だなぁ…。
「瞳ちゃん、必要事項だけちょっと説明させてね。
まずは施設についてかな。トイレとお風呂は部屋には着いてないから共同施設になるのね。廊下に出たらすぐ分かると思うよ。まあもしわからなくてもきっと晴ちゃんが教えてくれるから。」
「まかせて!」
「食事は係の人が時間になったら運んできて、1時間ぐらいで回収に来てくれるから。それより早く食べ終わったら自分で下げても大丈夫だよ。廊下にカートが置いてあるからそこに乗せてね。」