Hey girls!調子はいかが?
「それから、朝と夜、1日2回以上回診があるよ。調子が悪い時は2回より多く来るからね。基本は私と白井さんで来るけど私や白井さんがいない時は別の先生の時もあるから、それはごめんしてね。
回診で病室から出ないでって言われた時以外は談話室とかは行ってもらってもいいからね。あ、でもいまは熱が下がるまではだめだよー!」
「はい。」
「それで、わかってると思うけどこれがナースコールね。ここのボタン押したら誰か来てくれるから。辛かったら絶対押すこと!
あ、そうそう。瞳ちゃん、喘息出てるから咳が出て苦しくなったらこれ吸って。晴ちゃんので見たことあるかも知れないけど。」
「あ、吸入器?」
「そうそう!使い方はわかる?吸う時にここ押して薬を出すんだよ。」
「なんとなくなら多分大丈夫です…。」
「じゃあここに置いておくから。すぐ手に届くところに置いておくことが大事だよ。晴ちゃんもいい?」
「うん、大丈夫。ここに置いてあるよ。」
「よろしい。」
遠藤先生はそう言って満足気に笑った。
「なんか質問ある?」
「特には…。」
「そっか。じゃあまた何か聞きたいこととかあったら私でも白井さんでもいいから聞いてね。晴ちゃんでもいいよ。」
「わかりました。」
「それじゃあ、さっきも外来でしたばっかりだけど、2人とも今からもう1回診察してもいい?熱も高いし。」
「え…。」
「とりあえずじゃあ晴ちゃんからやろうか。晴ちゃん、カーテン開けておいてもいい?」
「いいけどどうして?」
「瞳ちゃん、何するか最初からわかってる方がいいかなって思って。」
「そういうことならおやすい御用だよ。」
「なんだか今日は積極的だね。どうしたの?」
「嫌なものは嫌ですよー。我慢してるの、瞳もいるし。逃げてもいいなら逃げるけど先生怒ると怖いんだもん。瞳のことを怖らせたくはないから今日は我慢する。」
「私は怖くないから。それにいつも我慢してくださーい。」
「それは無理だー。」
「つべこべ言わずにやるよー!」
「はーい。」