Hey girls!調子はいかが?
「じゃあ瞳ちゃん、まず晴ちゃんからするから待っててね。」
「はい…。」
「そんなに不安にならなくていいから。そのために先に私がやるんでしょー。」
晴が笑いながら言ってくれる。
そっか、そうだよね。晴には悪いけどちょっと観察させてもらおう。
「うん、ありがと。」
「じゃあやるよー。」
遠藤先生が合図を出す。
直ぐに白井さんが動き、血圧計を晴の腕に回してる。
その間に遠藤先生は晴の脈を取っている。
「よし。じゃあ悪いけど胸の音、聴かせてね。」
…これ、やっぱり見てていいの?
「大丈夫だから。」
「えっ?」
「声に出てるし。」
ええー!!まじですか。
仕方ない…。
それに晴もいいって言ってくれたし…。
そんなことを言っている間に遠藤先生の準備は出来てるみたい。
「いい?」
「うん、いいよ。」
「おっけー。じゃあ、わかってると思うけどゆっくり深呼吸しててね。」
「うん。」
白井さんが晴の着てる病衣を開いた。色んな意味で絶妙。必要以上に露出しないで尚且つ診察に邪魔にならないようにしてる。
「じゃあ次は背中ね。」
遠藤先生がそう声をかけ、白井さんが晴の病衣を閉じた。
「ちょっとごめんねー。」
そう言って白井さんは背中側の裾を持ち上げた。そして遠藤先生が晴の背中に聴診器を当てる。
私は気づいたら先生と白井さんの気遣いに目が行っていた。
…怖くはないのかもしれない、わからないけど。
「はい、よし!
やっぱり喘鳴酷いよね。だから瞳ちゃんの診察終わったら吸入しに行こっか。」
「はぁー。」
「ため息つかないのー。大丈夫、瞳ちゃんも一緒にするから!」
?!なんですと?!
ていうか吸入って?さっき言ってこれとは別?
「これとは別。これは発作が出た時に使うのでこの後行くのは発作が起こる前に対策で使う薬だよ。」
へえー、そうなんだ。