Hey girls!調子はいかが?
晴side
朝6時過ぎ。
目が覚めた。ゆっくりと目を開ける。
体調はあまり良くなってない気がする。熱っぽいのが自分でもわかる。身体が重くて動きたくない…。
昨日ネブライザーもしたのに、息苦しさも残っている。
はあ…。
朝の回診は8時半から。あと2時間ちょっとある。
7時に朝ごはんが運ばれてくるから、それまでまだ時間がある。
ちょっとでも楽になれるように7時までもう少し寝よう、まだ瞳も起きてないみたいだし…。
そう思って目をつぶった時。
「うわっ!」
突然瞳の驚いた様な声が聞こえた。
「どうした?」
「これ、なに、やだ…。」
やばい、瞳が過呼吸起こしそう。
「なに、どうしたの?!」
私は身体がだるいのも忘れて飛び起き、瞳のもとへ向かう。
瞳は自分の腕をみて青ざめていた。
「落ち着いて、それは点滴の針。夜中に誰か処置してくれたんだね、何回も針を刺し直さなくていいようにしてくれてあるんだよ。きっと琴美先生だよ。夜中に琴美先生様子見に来てくれるって言ってたじゃん?」
「琴美先生…。そっか…。」
瞳、落ち着いたみたい。琴美先生パワーは凄い。
「朝ごはん来るまでまだ少しあるから、もうちょっと寝よ?まだしんどいんじゃない?」
呼吸は安定しても、瞳の顔色がわるいままだから。幼なじみの目は誤魔化せません。
「うん、そうする…。」
まだしっかり覚醒していなかったのか、瞳も誤魔化すことなく素直にそう答える。
すぐに目を閉じてしまった。
「おやすみ。」
瞳が眠りに落ちてから、私も自分の調子が悪いことに再び気づいた。
だめじゃん、少しでも沢山寝ないとまた熱上がっちゃう。断じて瞳のせいではないけどね!自分の判断でした事だから。
でも、瞳が取り乱してて、私のことに気づかなくて本当によかった。
そういえば、朝ごはん来るまで寝るんだった。
瞳も落ち着いたし、また起こされることはないだろう…。
あと30分ぐらいしかないけど寝よう。
身体は正直で、私はベッドに入ってすぐに眠りに落ちていった。