Hey girls!調子はいかが?
「楓ー!ご飯できるから制服から着替えちゃいなさい。」
「はーい。」
そういう訳で1度退室する。
お父さんと琴美さんは何かを熱心に話し合っていた。
なんとか着替えるけど、家に帰ってきてからもずっとだるさを感じていて。
そりゃそうだ、9度超えているらしいから。
そのままなんとなくベッドに寝転ぶと目が勝手に閉じてしまった。
ノックの音で目が覚める。
「楓?寝てる?ご飯できたけど食べれる?」
お母さんが外から話しかけてきた。
「ちょっと寝てたけど食べれる、今行く。」
そう返事をして部屋から出た。
食卓に向かうとご飯が出来ていて、お父さんと琴美さんは既に席に着いていた。
「楓、さっき遠藤さんと話していたんだけど、明日遠藤さんと病院に行ってきなさい。下手に僕達と行くよりも楓が診察を受けれた遠藤さんと一緒に行った方が楓的にも心が楽だろ。」
「でも琴美さんに悪いし…。」
「さっきから何回も言ってるけど、たとえ楓ちゃんがいやがっても私はどの道君を連れてく予定だったからね?」
「ほら、遠藤さんもこういってくれている。それにお礼はもちろんするから楓が気にすることじゃないよ。」
「え、あのお礼なんてそんな大したことしてないので…。」
今度はあわてて琴美さんが止めに入る。
「いいのいいの!そんなの気にしないで!下宿の学生さんでしょ?こういうのは甘えときなさい。それにあなたが楓を助けてくれたんだから。」
「いや、そんな大したことじゃないので…。」
「そんな気にしない!人の輪っていうのはね、こうやって繋がれていくんだから。」
なんだか琴美さんは納得した顔をした。
「それもそうですね。それじゃあお言葉に甘えることにします。」
「よし!これでこの話はおしまい!ご飯たべよう。冷めちゃうからね。楓は食べられるだけ食べて早く寝なさい。」
「うん。じゃあ、いただきます。」
「いただきます。」
熱のせいかあんまり食欲はないけどせっかく作ってくれたし、それに食べられないわけじゃないから体力を付けるつもりで頑張って食べた。
「無理しないでね。」
お母さんが心配そうな顔をしている。
「大丈夫だよ。でもちょっとお腹いっぱいだからこのくらいにしておこうかな。ご馳走様でした。」
「お粗末様でした。寝る準備して、早く寝なさい。明日は病院だしね。」
「あー、うん…。おやすみ。琴美さんもありがとうございました。」
そのまま自分の部屋に入って、電気を消すのも忘れてベッドに入った。