Hey girls!調子はいかが?
今までの晴との思い出や、高校で楽しみなこと、心配なことなんかをご飯を食べながらベラベラ話していると、晴が動いた。
「んん…。」
伸びをする声が聞こえた。
「もしかして晴起きた?」
誰にという訳では無いが問いかけた。
「起きたかも。ちょっと様子見てくる。」
そう言って楓先生は席を立つ。
「晴ちゃーん、起きた?」
「んー、まだ寝てる…。」
楓先生の問いかけに晴が寝ぼけて返す。
「いや、起きてるじゃん。」
思わず突っ込んでしまった。
「いやいや、瞳ちゃんも今日の朝はこんな感じだったよ?」
楓先生に言われて撃沈。いや、覚えてないし…。返事しててもそれは寝てるよ…。
ということは晴も返事してるけど寝てるのか…。
なんだか自己解決してしまった。
私が勝手に問題提起して解決している間に楓先生は晴を覚醒させることに成功したみたい。
「調子はどう?」
「まあ良くは無いです。」
「いやそりゃそうなんだけどさ。」
楓先生が苦笑い。
「私、何かありましたか?寝る前には点滴してなかったと思うんですけど…。」
晴が問いかけた。
「寝てる間に発作起こしかけて、なんとか起こそうとしたんだけどダメだったんだよねー。瞳ちゃんがナースコールしてくれたよ。」
「それは…。ご迷惑をお掛けしました…。」
「いやいや、大丈夫だよ!それに調子良くないんだし、仕方ないよ、気にしないで。」
「はい…。瞳もありがとう。」
「ううん、晴が起きてくれて良かった。」
「さーて、無事に晴ちゃんも目覚めたことだし、瞳ちゃんもご飯食べたし。とりあえず一件落着かな?晴ちゃん、お昼ご飯食べる?」
「今何時ですか?」
晴はまだちょっと頭が寝ているらしい。目の前に時計があるのに時間を聞いている。
「今は3時前だよ。朝ご飯食べてから何も食べてないでしょ?でも寝起きだしお腹すいてないかな?どうする?」
楓先生が再び問いかける。
「えっと、何かは食べたいけどそんなにたくさんはたぶんお腹に入りません。」
「そりゃそうだよねー。ゼリーでも用意してもらう?」
「はい、お願いします。」
「じゃあちょっとまっててね、食堂から貰ってくる。」
そう言って楓先生は部屋から出ていった。