Hey girls!調子はいかが?

晴side


翌日。


私は陽の光と共に目を覚ました。起床時間にはまだ少し早い。

伸びをしてぼーっと外を見ていると、瞳が身動ぎをする音が聞こえる。
昨日の朝は瞳がパニック起こすし、大変だった。結局、昼間に1回熱が上がったみたいで、楓先生が瞳に点滴繋いでたけどその後は留置針を外していた。


今日は普通に目覚められるんじゃないかなー。まあ低血圧らしいし、なかなか起きれないのはいつもの話だけど。


そして今日は私も昨日ほど調子が悪い訳では無い。いつもの時間に起きれたし。それに今日は琴美先生と話をする日。ちゃんと話せるかな、それが少し心配だけど琴美先生相手ならなんとかなるでしょう。



起きてからぼんやりと色んなことを考えているとあっという間に起床時間は過ぎて、朝ごはんが運ばれてくる。
ちなみに瞳はまだ寝てる。
そのうち先生たちも来るし、起こしておいた方がいい気はする。起きるかどうかは別としてだけど…。


「瞳。」


ちょっと肩を叩いてみる。


「瞳、起きて。朝だよー。朝ごはん来たよー。」


今度はちょっと揺すってみる。
起きる気配はない。一体いつもはどうやって起きてるんだ…?激しく不思議である。


「瞳ー!!」

「んん…。」


あ、反応あり。でもまだ寝てるな。


「寝坊助ー!起きろー!」

「んぁ、はるぅ?」

「はい、体起こすー。」

「いやー、まだ寝るのー。」

「寝ません。朝ごはん来てる。」

「んー、眠い、まだ食べないのー。」

「先生来ちゃう!」

「んー…。」


こりゃだめだ…。
と思ったらモゾモゾ起き出して座った。え、この短時間で何があったわけ?わからない、瞳さんの生態は謎に包まれています。


「晴だー、おはよう。」

「え、あ、うん、おはよう?」

「ご飯食べるー。」

「うん、えっと、そうしよっか…?」

「いただきます。」

「いただきます…?」


急展開過ぎてついていけない。まあいいか、起きてくれたし私もご飯食べよう。


そう思ってお箸を持ち、しばらく2人で無言で食べている。
と思ったがあまりに無言すぎて静かすぎておかしい。まさか、と思ってい瞳を見ると、お箸持って口になにか入れたまま、またお休みになられている…。

なんでそんな器用なことができるんだ、瞳さんや…。

まあいいや、面白いからとりあえずこのままほっとこう。あとは先生たちに丸投げだ。
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