Hey girls!調子はいかが?
朝ご飯は何とか3分の2ほど食べて、瞳とボソボソ喋りながら安静にして過ごし、お昼ご飯も4分の3ぐらい食べて、少しお昼寝をしていると。
ガラッと音を立てて琴美先生が入ってきた。
私はモゾモゾっと動いて、何となく目を開けた。
「あ、ごめん、寝てた?今からなら時間取れるよーって思ったんだけどもう少し寝る?」
「んーん、大丈夫。ありがとう。」
そう言って欠伸をし、ふぁーっと伸びをする。
「瞳ちゃんも寝てるみたいだし。部屋移動する?」
「うん。」
「どこ行こうか…。今日は外来休みで診察室空いてるし、いつもの診察室にでも行く?」
「どこでも大丈夫です。」
「じゃあそこにしよう。体調は大丈夫?キツかったら別の日でもいいんだからね?」
そう言いながらおでこに触れてくる。
琴美先生は子供時代をニュージーランドで過ごしたからか、こんな感じのスキンシップは割とよくある。
「熱ないよー。」
「無くはないよ?」
「でも大丈夫。」
「うん。まあ辛かったら診察室にもベッドあるし、全然横になってもらって構わないからね。」
「うん、そんなにしんどくないから大丈夫。」
「知ってる?あんまり大丈夫って言われても信用出来ないんだよー。」
「そう言えば昨日楓先生も似たようなこと言ってた。」
「そう?まあなら何となく想像は着くかもねー。よし、移動しよっか?動ける?」
「動けるよ。よし、行きましょう。」
「うん。」
「あ、その前に。」
私はゴソゴソと紙とシャーペンを取り出した。
「何するの?」
「瞳が起きた時に、部屋に誰もいなかったらビックリすると思うから、置き手紙。」
「なるほど、よく考えてて偉いね。やっぱり瞳ちゃんと晴ちゃんは本当に仲良しだね、お互いに思いやりを持って接しあってるし。何だか運命共同体みたい。」
「幼なじみだし、一番の親友だから。ある意味、運命共同体は正しいのかもしれない!」
そう力説しながら瞳宛の置き手紙を書き上げ、瞳の傍にその手紙を置いておき、琴美先生と部屋を出て、診察室までの道のり、と言うほど長くはないが、廊下を歩き、診察室に辿りつた。