【続】0.0000034%の奇跡



別室でモニタリングする私は終始ドキドキ。
さっきからずっと、これどっちのドッキリよ?って自分にツッコんでる。
何回も段取りを確認しちゃうし、足も指先も震えっぱなし。



そして、ついに私も知るハガキを送ってくれた張本人。
一体、どんな子なんだろう…?



今の時間帯は自宅に母親と二人きりだそう。
予め母親には知らせており、いよいよプチドッキリスタート。
インターホンを押して出てきたのは若い女の子。



「え?妹さん?」と一緒に見ていたスタッフさんに確認。
イヤホンを付けながらその時を待つ。




スタッフさんが「小関 夏美さん居ますか?」との問いに「私です」と答える彼女。
小関夏美さんとは妹さんの名前だ。
お姉さんは小関春美さんでインプットしてある。



「おめでとうございます、あなたの願いを叶える手助けに来ました」と言うと目を潤ませつつ、まだ半信半疑の様子。



初めて見る彼女はあどけなくて可愛らしい。
別室でもずっとカメラは回っていて自由に喋っていただいて結構なんで〜なんて言われたけど、ダメだ、緊張して頭真っ白……何も言葉が思い浮かばないよ……






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