【続】0.0000034%の奇跡
「いや、止めろとか言ってるんじゃなくて、反則なんだけど…最高なんだ」
「もう…!じゃあどうすればいいのよ」と腕に触れたらそのまま引っ張られ頬にキス。
「そのたびにこうして僕に襲われるってのはどう?罰ゲーム的な?」
ニヤリと笑う智くんの首に手を回し至近距離で見つめ合う。
「え、何それ、罰ゲームじゃないんですけど?」
鼻と鼻がくっついて吐息がかかる。
我慢出来なくなっていく様を見てるのが好き。
ダメだよ…智くん。
あっ…!
「今していい?」とシートを倒された瞬間。
駐車場から自宅に繋がるドアが勢いよく開く。
「パパー!ママー!」と瑚子の元気いっぱいな声が響いて慌てて体を離し車から降りた。
シャッター音で気付いたらしく待ちきれなくてお出迎えしてくれました。
パパに抱っこされて嬉しそう。
明日は幼稚園休みだから頑張って起きてたみたい。
「ママすごくキレイ」って照れながら言う。
メイクバッチリで帰って来たから見慣れないよね。
こうして遅くなる日は瑚子の面倒を見てくれている母親にも感謝です。
父親の迎えの車で帰って行きます。
たくさんの人に支えられて仕事が出来てる幸せは忘れちゃダメだよね。
つくづく自分は恵まれてるんだと実感する日々。
精進しなくては。